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UTMF 2019 試走 天子山地

最初からいきなりまとめです。

■天子山地試走まとめ

  • トップ選手以外は夕方〜夜に天子山地へ突入。気温注意(好天且つ真夜中にならなければ、そこまで寒くはないと読む)
  • 4時間は山中にいる想定。A1富士宮、あるいは白糸の滝の側のファミリーマートできっちり準備
  • 熊🐻います。出来れば一人で行かず、グループで行くこと。熊鈴必須
  • 序盤戦につき、とにかく脚を温存。特に、山から抜けた後の舗装林道で走りすぎないこと
  • 山を下りてからしばらくコンビニなどはない。自販機はちらほら出現

天子山地へ

UTMFに向けては二箇所、天子山地と杓子山だけはどうしても試走しておきたいと考えていた箇所。 今年も昨年同様序盤パートではあるが、

  1. 夕方〜夜間走になること
  2. 天子ヶ岳、長者ヶ岳、天狗岳、熊森山といった4回のピーク

を踏まえると、どの程度の難易度か身をもって知っておきたいところ。 辛いパートも、試走で知っていれば気持ちが全然違うので。

タイミングはレース5週間前の3月21日。天候は雨模様の予報だったので、しめたもの。悪天候を経験しておければ、当日晴れならややイージーなはず。 ちょうど、雨用装備も山で最終チェックしたかったところなので、おあつらえ向き。

これまで富士周辺を練習で走った経験がなく、UTMFについては試走計画にも手こずる。 特に、試走禁止区間については注意が必要。下記ページの禁止区間にモロかぶり。

https://www.ultratrailmtfuji.com/racers/course/

  1. スタート富士山こどもの国~ A1富士宮〜天子ケ岳登山道入口
  2. 熊森山〜林道湯の奥猪之頭線(*試走時の下山ルートは試走マップを参照下さい。)

え。天子ケ岳登山道入口を経由せずに、天子山地に入れるの? 一方、同ページに掲載されているPDFには、

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うーん、ご丁寧に、ここからどうぞと書いてあるw これに従い、白糸の滝の有料駐車場に止めてから迷惑掛けない感じで「移動」する分にはいいのかな。

下山時については、

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ふむ、熊森山からトンネル横にね。了解しました!

試走開始

AM8:30、白糸の滝有料駐車場に到着。なお、スカスカ。わずか100mのところにファミリーマートあり。ありがたや...ここで何でも仕入れられますね。

AM8:40、試走開始。すでに雨が降っており、上下レインウェアに身を包んで。しばらく、自分の生まれ故郷のような田舎の舗装路を走った後...

AM9:00、天子ヶ岳登山道入り口へ到着。

きつすぎない斜度のトレイルを登り始めます。

何が書いてあるか読めない看板。

テクニカルな登りもあり。

悪天候もあり、ハイカーもランナーも誰ひとりおらず。静かに山と対話しながら登る。

登りの格好の練習場。ハムストリングと臀筋を使って登る。大腿四頭筋は使わない。腰は折らずに、身体全体を斜めにして重心を前へ。重心の真下に接地。これを淡々と繰り返す。
脚の張りが出てきたら、迷わず止まって少し休んでほぐす。
心拍はゾーン3を維持。

登るにつれて、天候は悪化の一途。時々強風も。こういう荒れた天候、なんか奮い立たされるものがあって、全然嫌いじゃない。

今回は補給の練習も兼ねている。
TNFの完走応援イベントに参加して知ったのだが、水分は一度に60cc-100ccぐらいしか身体に吸収されないらしい。なので、がぶ飲みせずにこまめに補給。

補給食については、空腹感があればお手製トレイル餅やグミを。空腹感がなければジェルを、少なくとも必ず1時間サイクルで補給。
45分がいい、という説もあるけど、疲れてくると時間の計算が分からなくなるので、自分は1時間目安で、柔軟に。

10:20、天子ヶ岳を獲ったどー!

展望台も一応見てみるが、今日の天候では何も見えずw

長者ヶ岳へは少し走れる!が、目と鼻の先で、5分ほどで着いてしまう。

長者ヶ岳からは間違って右の田貫湖には降りずに、左へゆくこと。ロストした方のブログを事前に見ておいて良かった。これは間違えそう。

このあたりから、熊のフンが出てきてちょっとビビる。登山道にドドン。何度も出てくる。いかにも「この道はオレの道だ」と主張しているようだった。 熊鈴を鳴らし続けながら進行する。

11:30、天狗岳。長者ヶ岳からは距離もあり、最後に登りもあった。ここでくじけないようにしよう。

鉄塔をくぐって...

熊森山へ進行してゆく。途中からロープを使った登りも出てきて、なかなかハード。
当日この辺りが40kmちょっと手前か、しんどそうw

更に熊のフンが。何度も出てくる...くわばらくわばら...

12:20、熊森山山頂獲ったどー!!

頂上は寒いし、まだ残雪が。アイスバーンになっていて危険。

この後は激下りへ。手・ロープ・木の枝を使って慎重に下るが、これは夜だと危ないだろうなー。熊森山山頂でハンドライトはしまっておいて、ヘッドライトだけでうまく降りねば。

15分ほど進行して、雪見峠の看板が。
このあたりで、自分のiPhone X が壊れ始める...4時間雨に打たれ続けたせいか!ショック。
猪之頭峠まで進んでから、超・激下りを降りて、舗装林道へ出られた。

のだが、後で振り返ると、ここが試走禁止区間だった...?
試走マップとGoogle Mapsの試走用地図を穴が空くほど見ても、いまだにどう行けば正解だったのか分からない...間違っていたようなら本当にすみません...

舗装林道は、誰もが飛ばしたくなるような絶妙な斜度の下り。しかしこれをノーダメージで走れるなら行った方がいいけど、自分は無理なので、こまめに歩いたり走ったりする。

もうiPhoneがまったく機能しなくなってしまった!迷いながらどんどん里に下りてゆき、バス停を発見。ほっと一息ついたが、時刻表を見るとあまりにもバスがないw
致し方なく、住民の方に聞きながらロードを白糸の滝まで5km程走って帰ることにした。

この里のあたりでは自販機に出会えるが、入山からそこまでの食料と水は全て自分で持っておく必要あり。水場があるようなブログも読んだ気がするんだけどな?見つけられず。

消費した水は900ccぐらい。少ない、もっと飲んだ方が良かったか。まぁ、寒かったからな。

本番はスタート時に+25kmぐらいだとすると、どこまで元気に登れるかな。

次の試走は杓子山、待ってろよ〜

※帰りに白糸の滝、見学推奨。すごいです^^