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UTMF 2019 の装備【必携品を含むウェア・シューズ・バッグ・ギア】

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UTMF 2019 まであと二週間を切りました!

このウルトラ・ロングディスタンスを確実に完走するためには、これまでより一段高い装備戦略が必要と、以前から考えていました。それこそ、UTMF当選前から。

ギアの云々より何より、フィジカルとマインド。とは理解していますが、その上で自分は、レース中のストレスを下げ、楽しみ、気持ちよくフィニッシュするために、なるべく良質なギアを選択したいと考えています。

一通り揃えられたので、パッキングと最終的な重さを確認します。

ウェア類

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  1. 耳まで隠れる保温用帽子:adidas ランニングフリースキャップ
  2. レインジャケット/ウィンドウシェル:TNF / ストライクトレイルフーディ
  3. トップス:FRANK & MORRIS ノースリーブ
  4. シューズ:Columbia Montrail / Caldorado III
  5. ソックス:Drymax トレイルランニング ターンダウン
  6. バックパック:paagoworks / RUSH UT
  7. グローブ類
  8. ゼッケンホルダー:NATHAN / ゼッケンホルダー
  9. ショーツSALOMON / TRAIL RUNNER TWINSKIN SHORT
  10. ミッドレイヤー:patagonia / キャプリーン・サーマルウェイト
  11. レインパンツ:Teton Bros. / ブレスパンツ
  12. 下半身の保温着:mont-bell / Zeo-Line L.W. レッグウォーマー

セレクトポイント

トレイルランニングのアイテムには優れた品質のものが多く、各ブランドの先端技術と知恵の結晶にはいつも驚かされます。

また、それらを吟味して店頭に並べてくれている良質なセレクトショップには本当に感謝です。

今回、以下の二点は特に重視しました。

  • 使い慣れていること
  • 軽さ

当日の天候次第で、フレキシブルに別のアイテムにチェンジできるようにも気を遣っています。

2. レインジャケット/ウィンドウシェル:TNF / ストライクトレイルフーディ

ストライクトレイルフーディのように、レインウェアとウィンドウシェルを兼ねられるジャケットはすごく助かります。

加えて気に入っているのが、次の四点。

  • フードが不要な時は中に折り込んで、スタンドカラーに出来る。フードの出番は少ないので、この仕立てはいいアイデア
  • 十分に高い透湿性。40,000g/㎡/24hr 以上
  • 110g という軽量さ
  • パッカブル

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最近ザックの上から背負えるモデルも発売されましたが、自分はこまめにザックのポケットにアクセスするイメージがあるので、今回はこの普通のモデルで。

ただ、強い雨天時は限界があるなと。小雨ならこれだけで。降り続けるなら別のレインジャケットも持ちます。

4. シューズ:Columbia Montrail / Caldorado III

シューズは Columbia Montrail 以外にはまだしっくりくるものに出会っていないので、今回冒険はしません。

年末にUTMF用にと考えて、マウンテンマゾヒストIVを調達したんだけど、どうも固い。全体的に作りががっしりしていて、屈曲性がほぼない。「固めのズック」を履かされている感じがあって、走り続けても疲労感が大きかった。

ここ数年の相棒だった、ボロめのカルドラドIIに足を通すと、フィット感が良すぎる。カルドラドはランシューの延長線上にあって、欠点が少ない。

しかし発売中のカルドラドIIIはカラーがいまいち好きになれず、このままカルドラドIIで行くかなー、と思っていた矢先に、3月にニューカラー登場(写真のもの)。こっちは好みだったので購入。

今回、カルドラドIIは、前半使います。それが引退式。
デポバッグにカルドラドIIIを入れておいて、後半からは世代交代です。

カルドラドIIIについても、もう100km以上走り、雨天時のフィット感も確認済み。しっくりきています。

5. ソックス:Drymax トレイルランニング ターンダウン

ランニングソックスについては宗教論的なところもあるけど、自分はトレイルは Drymax。

レースでも練習でも、多少汗ばんでもしばらくするとドライに。この靴下、シリカゲルでも配合されてんじゃないか?と思ってる。とりわけ、雨天時は心強い。

ただ、同じ Drymax でも Light の方はそこまでではないと感じていて。ランニング用のローカットもさほど良く感じない。良いと感じているのは、この一番厚みのあるモデルだけです。

今回二足用意したので、デポバッグ地点で交換します。

なお自分はマメが出来る箇所には事前にテーピングすることで、マメを作らないようにしています。

6. バックパック:paagoworks / RUSH UT

メルカリに45,000円で出品している人もいますね...そこまでの価値があるかは何とも分からないけど、この一年間付き合ってきて、完全に身体に馴染んでいます。自分にとってはパーフェクトなザックのひとつです。

春に出た新作 rush 12L もチェックしたけど、ベスト型の UT 一択です。

容量は10L(本体8L + ポケット2L)、重さは約300g。なお今回紹介のギアは全て、ばっちりパッキング出来たうえでまだ余裕あり。

7. グローブ類

過去に100mileを何度も完走している腰越浩二さんの言うように、グローブはシチュエーションに応じて使い分けたく、今回は4種類(+グローブなし)で。

  • SALOMON フィンガーレス グローブはド定番。こちらは手を使う必要がある山中で。
  • ロードも長いUTMF。肌寒さを感じる時の普段使いは Answer 4 / Globe。指先が切れているのってスマホ操作便利だな、というぐらいにしか考えていなかったんだけど、RBRGの店員さんに「ジェルを開ける時にグローブを汚さない」と聞いて、なるほど!と。
    このグローブは裏地がパワーグリッドになっているのに、保温性と風抜けのバランスがちょうどよいのがすごいところ。
  • UNDER ARMOUR コンバーチブルグローブは、夜用。冬場のランで活躍してきた。凍えるように寒いときは、ミトンスタイルにトランスフォームすると、寒さをよりしのげる。
  • extrimities のミトングローブは雨用。軽量・コンパクト。今回出番はないかもだが、万が一凍えるような寒さになった時にも使いたい。

8. ゼッケンホルダー:NATHAN / ゼッケンホルダー

元々ゼッケンホルダーは持っていて、これまでもトレイルレースでは使っていました。持っているのは、Amazon で安かった適当なやつ。

重量測ってみると70g。一度も使ったことのないポーチや、大型のバックルが無駄に重い気が。

一方、このNATHANのゼッケンホルダーはわずか17g。腰巻きのゼッケンホルダーとしては最軽量かと。

作りは極めてシンプルで、それがいい。

自分はネットのショップで買って取り寄せたけど、これも RBRG が取り扱っていることに最近気づいた...。さすがだ。

9. ショーツ:SALOMON / TRAIL RUNNER TWINSKIN SHORT

レースで履き慣れた Mountain Hardware の股浅ショートパンツで行くつもりだったんだけど、3月に普段使い用のランパンを探していて出会ったこちらをセレクト。

利点はコンプレッションが弱めのタイツと一体型なところ。股ずれが起きない!ウエスト周りもゆるめに作られていて、ノーストレス。

10. ミッドレイヤー:patagonia / キャプリーン・サーマルウェイト

良いものを持っていなくて今回調達。パワーグリッドの製品はまだ見つかる時期だけど、

  • フードいらない
  • 軽量であること
  • (目的から)十分な保温性

を考慮して、TNFやSALOMON、Answer4 などと比較検討し、patagonia キャプリーン・サーマルウェイトに落ち着いた。

こちらも RBRG が扱っていたのだが、買いに行ったらもう売り切れていて、しまったーと。

しかし、patagonia 正規店で相談したら、他店から取り寄せてくれました。感謝。

11. Teton Bros. / ブレスパンツ

何度雨の中で履いても優秀すぎる。完全な防水性と、高い透湿性、ストレスのない足さばき。

OMM Halo Pants (81g) やTNFストライクトレイルパンツ (110g) と比較すると重量は 178g とややあるけど、 二度の夜で使うことになりそうなので、機能性と履き慣れている点でこちらをセレクト。

12. mont-bell / Zeo-Line L.W. レッグウォーマー

DOPANさんに教えてもらった、レギュレーションをクリアしている下半身の保温着。

お気に入りの TRIMTEX Trainer TX Pants を持って行きたい気持ちは山々なんだけど、235g なうえにかさばってしまう。一方、ジオラインはわずか70g。夜だけこっそり、人に見られないように履こうと思う。

重量

ウェア類は計1202g (※バックパック&背に背負うものだけに限り)。いい感じ。

ギア等

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  1. ヘッドライト1:LEDLENSER / MH10

  2. ヘッドライト2:Black Diamond / SPOT

  3. 点滅ライト:Nathan / StrobeLight (IPX3)

  4. モバイルバッテリー:maxell 2600mAh

  5. Garmin 935

  6. ファーストエイドキット

  7. 150cc以上の携帯コップ

  8. ソフトフラスコ:SALOMON, NATHAN

セレクトポイント

1. ヘッドライト1:LEDLENSER / MH10

以前のブログ記事でも紹介しているのですが、今回も頼れるこのライト。基本、これだけを使います。
最近発売された後継機種のH8Rもいいですね。ただ、急いで買い換えたいほどの差はないなと。

2. ヘッドライト2:Black Diamond / SPOT

レギュレーションクリアのためにもう一つヘッドライト持つけど、使わない予定。

3. 点滅ライト:Nathan / StrobeLight (IPX3)

IPX3とはいえ、さほど防水性はないので要注意。雨が降り続ける夜は、故障覚悟で使うしかない。

4. モバイルバッテリー:maxell 2600mAh

これまでレースで持っていたのは Anker / モバイルバッテリー 5000mAh で、これは容量的には安心感があるんだけど、重量を感じる。134g。

ずっと軽量のモバイルバッテリーを探していたんだけど、日本メーカー製の信頼できそうなものだとこれがあった。重さは80g。

ただし2600mAhは、スマホ一回分しか充電できない。スマホ、ガーミン、ヘッドライトの充電で使うので、どれも節約しながら使う。

5. Garmin 935

下記の取説のアドバイス通りに省電力設定。ただし、UltraTrac は精度が落ちすぎるので使わないのと、光学式心拍計はさすがに使う。

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6. ファーストエイドキット

去年A1でブヨに刺された人の話を読むと、ポイズンリムーバーも必須。

経験上使わないかもだけど、何が起きるか分からないので Protect J1 も念のため忍ばせておく。

人工呼吸で使う医療用具も持って行きます。さすがに使わないとは思うけども、いざという時の人命救助用。

7. 150cc以上の携帯コップ

先日 TNF主催のUTMF対策イベント vol.1 に出たら、こんなにいいものが参加賞でもらえた。たためるのにコップの縁は固めで、飲みやすい。

重量

ギア類は合計634g。

これで食料と水を持つと、背中はギリ4kg切ってるぐらいかな。最近体重を -1kg 減らせたので、そこも今回工夫したポイント。

運動時に消費するカロリーは、自分の体重じゃなくて、自分が支える質量によって決まるので、荷が軽いに越したことはない。

ギアは軽く、減らした分、食料を十分に持つのが今回のウルトラ・ディスタンス攻略作戦です。

後はレース当日に、天候を踏まえて小アップデートをするぐらいにします。

参考