UTMF 2019 試走 A7山中湖きらら to A9富士吉田
今日はUTMF試走、其の参!🗻🏃🏻♂️
— nuichi🏃🏻♂️リハビリ中 (@nuichi) 2019年4月6日
・A7山中湖きらら to A9富士吉田
噂に聞いていたとおりのタフコース🤢
しんどかったので、二・三回走って慣れておきたいところですが...UTMF試走はこれにて閉幕😌
今は愛知に向かってます🚗💨 pic.twitter.com/7trU2RHrHd
今回も先にまとめです。
■A7山中湖きらら to A8二十曲峠 まとめ
- 軽視しないこと。杓子山・A9富士吉田までの中継点というほど優しくない
- そこそこ走っても3時間掛かる。本番は夜パートであること且つ+127kmの疲労を考慮
- 途中の追加補給は一切出来ない。十分な食料と水分を持って挑もう
■A8二十曲峠 to A9富士吉田 まとめ
- ネガティブにならない!
- なんて斜度の坂だ
→よっしゃロープで脚温存、助かる - こんな岩場続き、もう無理、嫌だ
→プチクライミングパート、楽しもう - このピークも違うのか、もううんざり
→何度でも来い、負けない!
- なんて斜度の坂だ
- あの鐘を鳴らすのは、あなた。
UTMF 最難関パート試走に向けて
前々回は天子山地、前回はA5勝山 to A7山中湖きららを試走したが、これらは試走の準備運動の位置づけで、本命がこのA7山中湖きららから先。127kmからUTMFは始まると聞いている。
A7からの試走でゴール地点まで行く人も多いが、自分は明日開催の奥三河パワートレイルへ駆けつける必要があるので、早朝から走ってA9で切り上げる計画。
...のはずが、朝から中央道事故渋滞。かなり日が昇った時間帯からのスタートとなる...
試走開始 - A7山中湖きらら to A8二十曲峠
富士山駅に車を止めさせてもらう。なお、富士山駅の駐車場はかなり広い。今回も駐車場はスカスカ。UTMF試走は毎度、駐車場で困らない。
三番乗り場からの緑のバス(F、ふじっ湖号)で山中湖 平野
へ。なかなか遠く、1時間ぐらい掛けて到着。
平野の観光案内所には綺麗すぎるトイレ。自販機併設。
更に、すぐ近くにセブンイレブン。必要ならここで最終準備を。山中湖きららにも自販機はあるけど、食料は補充できないので。
5分ほどジョグって、山中湖きららに移動。今日も快晴!
10:00、試走スタート!まずはパノラマ台を目指す。
最初からフカフカなトレイル、嬉しい。
10分程度でパノラマ台に到着。素晴らしい景色を拝めたが、ここは通過点。すすきが生い茂る、荒涼とした登山道を登っていく。
真っ正面の登山道は、大きい階段で脚を使ってしまう。お好みで、向かって右側の段差のない細い登山道を使うとラク。すすきが痛いところは避けて。
10:35、標高1291メートルの明神山頂に到着、絶景!
夜は素晴らしい夜景だろうな。
ここから、下りトレイルスタート!
平坦だったり、適度な登り下り。最高に楽しいトレイルが続く。
11:10、高指山獲ったど!
山伏峠に向かってゆきます。
起伏のあるトレイルを気持ちよく走って...
11:35、山伏峠に到着!
ふむ。舗装路まで下るのかと思ったら、トレイル中なのか。引き続き起伏ありのトレイルを、ちょっとだけロストしつつも進むと...
あ、あれ?また山伏峠という名の場所が。まぁ深くは気にしないでおこう。
なかなか石割山が遠いが、登山道のド真ん中に鎮座する、Y字に折れた木を過ぎて少し行くと...
12:40、石割山に到着!
ここまで来たら二十曲峠は近い。
しかしここからちょっと迷った。GPSナビに従い、登山道っぽくない右側斜面を降りていったが、正解が分からないw
石割山からの道なき道
下り続けて、鉄塔の横をくぐり、更に下り続けてまた少し登ってを繰り返し...
12:55、約3時間で二十曲峠に到着!
...抜けた!
明神山頂以降の数え切れないアップダウンと、食料と水が限られているぞというプレッシャーで、精神的にも肉体的にも結構な疲労度。
この13kmは、
- 約3時間
- 12'10"/km で進行。走れる下りと平坦な箇所は走ってます
- 水 300cc 消費...あかん、結構摂ってたつもりが全然...
二十曲峠には公共トイレあり。ということは水も飲めたかもだが、確認忘れ。。
■UTMFエイド物語 A8二十曲峠
すでに共有されているエイドステーションの提供内容の通りで、ここにはさほどがっつりした食料は用意されていない点、要注意。
A8二十曲峠から杓子山、そしてA9富士吉田へ
昨年はレース中に、A7山中湖きららからA9富士吉田の間に熊出現
の緊急注意SMS報があったとのこと。確かに出そうな雰囲気。熊鈴鳴らしながら進むことにする。
ぐんぐん登らされる。
いい感じのデザインの熊出没注意看板。
13:35 立ノ塚峠!
さーー、ここから杓子山アタック開始!
写真では斜度がうまく伝わらないけど、あきらかにこれまで以上。
ロープを使わないとしんどい・危険な坂が出始める。ハンドライトの出番はなさそうだ。
UTMFはストック使えないわけなので、腕で登れる坂はむしろ好都合と捉える。
道に落としてあるロープは特にありがたい。またいで、腕で身体を引き上げてゆく。力強く、スイスイ行ける!
岩場も出てくる。いい情景だ。
切り立っているので、手の置き場・足の置き場は慎重に選ぶ。下りじゃなくて登りでよかった。
本格的なロッククライミングに比べれば、プチって感じなわけで。ひとつずつ、達成感を得ながらクリアしてゆく。
時々素晴らしいパノラマが開ける。吸い込まれそうだ。自分は高所恐怖症なので、眺めていると脚が震える。
昼なこともあって、常にピークは視界内にある。登って、登って...
着いた!ここが杓子山か?!
いや、違う、何もない。しかし、しょげない。必ずこの先にある、辿り着けると自分に言い聞かせて、進む。
開けた岩場。よく見ると、遠くに山中湖と、すすきの間を歩いた明神山が見える。
すごい、ほんの数時間前にはあんなに遠いところにいたんだなと、我ながら感心する。
ん!進行方向へ目を凝らすと鐘のある丘...あれだ、間違いない!アップダウンを何度か繰り返し...
14:40 杓子山、ついに獲ったどーー!!
本番では、この地点で144km。標高1598mは、レース中の最高到達標高でもある。
静かだ。風の音と、自分の息づかいしか聞こえない。
この天空の鐘に会いたかったんだ、鳴らしてみたかったんだ。
もちろん、鳴らしてみた。音、でかw
レース当日、まだここを目指して一歩ずつ進んでいるランナーにとって、この鐘の音は希望になるだろう。当日は必ずもう一度ここに立って、鐘を鳴らし、後続のランナーを鼓舞したい。
下りの分岐は間違えないように。看板のある方じゃなくて、右側へ。
後は下り基調なのだが、時々また登らされる。とはいえ、ここまでにやっつけてきた激登りほどではない。
なかなか杓子山から抜けなくてもどかしいが、40分ほど走ってようやく砂利の下りに変化。
不動湯を横目に見て、当日はひとっぷろ浴びたろか!と独りごちながらどんどん降りてゆく。
ようやっと里に。ほっ。しばらく走ると、自販機がちらほら出現。ほっ。
16:10 A9富士吉田へ。ここに辿り着いた時は、感無量だろうなぁ。この先の霜山1302mも、恐ろしいけど。
■UTMFエイド物語 A9富士吉田
www.youtube.com ワインレッドの帽子のおばちゃん達に、必ず会いたい
この13kmは、
- 約3時間
- 12'35"/km で進行
- 水 400cc 消費。当然もっと摂った方がいい。ただ、当日は夜なので水の消費量は少なそう。食料は再考。
A7-A9は、長かった。水や食料が限られているというプレッシャーが、疲労感を倍増させていた気がする。 ドロップバッグに、このパート用の食料を忍ばせておこうと思う。
杓子山までは、いわゆる「折られる」場面が多いのは否定できない。そのストレスが疲労感を倍増させる。
しかし、ネガティブに感じること自体が御法度。冒頭のまとめにも書いたが、辛さを楽しみに置き換えて進もう。
なお実行委員の三浦努さんのコースガイダンス会では、次の言葉が。
- A9までたどりつければ完走はほぼ確定!
当日はこの言葉も口ずさみながら、進もうと思う。
後日譚
試走の翌々日、この記事を書きながらふと気づくと「あの鐘を鳴らすのはあなた」を口ずさんでいた。
この曲は昔から好きな曲の一つ。久しぶりに聞いてみると、なんと。この歌詞は杓子山を目指すシチュエーションにピッタリ!
あなたに逢えてよかった あなたには希望の匂いがする つまづいて 傷ついて 泣き叫んでも さわやかな 希望の匂いがする 町は今 眠りの中 あの鐘を鳴らすのは あなた 人はみな 悩みの中 あの鐘を鳴らすのは あなた
作詞は大御所、阿久悠。 和田アキ子はもちろんのこと、カバーした徳永英明、サンボマスター、つるの剛士のバージョンも素晴らしい。
自分にとってのUTMF応援歌が決まりました。杓子山を攻めている時に歌い続けたいと思う。